皆さん、システム登録してますか?
最近何かにつけて登録して下さい、これが無いと仕事できません、この資格が必要ですよと、登録の波が押し寄せています。
建築業では特に、一人親方、中小企業にとっては、働きにくい環境となってきています。
登録してしまえば、なんて事は無いのでしょうが、登録料、手間はかかりますので、面倒くさい事には変わりありません。
今年、公共工事への参入を果たした我が社でも、建設キャリアアップシステムへの登録をしなければならなくなったので、そのログを残しておこうと思います。
キャリアアップシステムは、2023年1月から原則義務化となっています。
早目の登録が必要ですね。
目次
建設キャリアアップシステムって何?
建設キャリアアップシステムとは、工事現場にて作業員の勤怠管理をICカードを用いて、タッチする事で簡単に登録できるシステムです。
このICカードには、勤怠管理の他、業務経験の蓄積、保有資格のスキル、保険、建退協の退職金管理などが登録できます。
作業員一人一人の能力を適切に評価し、処遇の向上につなげようとするサービスで、建築業界全体の人手不足を改善する動きのひとつです。
なぜ必要なのか?
建築キャリアアップシステム(通称CCAS)は、国土交通省が2023年度より、あらゆる工事での導入を原則義務化としました。
2023年12月罰則はありませんが、CCAS登録業者が増え、登録していないと入れない現場も増えてくると思われます。
経営事項審査にも、CCUS項目が追加されたとのことです。
直近年度で、民間含め全ての工事で導入していれば15点、全ての公共工事で導入していれば10点と、結構大きめの加点が与えられます。
入札に参加する企業にとっては、加点は魅力的ですね。加点される企業が増えれば、旨みは無くなってしまう為、早目の申請が得を得そうです。
登録する際に必要な料金は?
CCUSはタダでは登録できません。では何にいくら掛かるのか気になるところです。
調べたところ以下、項目分にお金が掛かります。
- 技能者システム登録料(全事業者10年)
- 事業者登録料(全事業者5年)
- 管理者ID利用料(全事業者5年)
- 現場利用料(元請け業者)
一人親方の場合は登録料無料。
1.技能者システム登録料について
技能者のシステムへの登録は、「簡略型登録」と「詳細型登録」の2つがあります。
簡略型は、登録料は2500円。技能者本人の基本情報の登録のみです。
詳細型は、登録料は4900円。簡略型の情報に加えて、技能者本人の能力評価に必要な、保有資格、健康診断等の情報の登録となります。
登録料は、新規登録時と、10年毎の更新時に必要です。
2.事業者登録料について
事業者の登録料は、資本金をもとに決まっており、5年毎の更新となっています。
資本金 登録料(税込)
一人親方 0円
500万円未満(個人事業主含む) 6,000円
500万円以上1,000万円未満 12,000円
1,000万円以上2,000万円未満 24,000円
2,000万円以上5,000万円未満 48,000円
5,000万円以上1億円未満 60,000円
1億円以上3億円未満 120,000円
3億円以上10億円未満 240,000円
10億円以上50億円未満 480,000円
50億円以上100億円未満 600,000円
100億円以上500億円未満 1,200,000円
500億円以上 2,400,000円
3.管理者ID利用料について
管理者IDは、1IDにつき11,400円です。
現場情報を含む事業者情報の管理に必要となります。この利用料金は毎年の支払いとなります。
4.現場管理料について
現場ごとの一人の利用につき、1日10円となります。
1日の内に同一元請けの別現場に入場した場合は、10円×2現場で20円です。
月末締めで、1500円に満たない場合は繰越となります。最大6ヶ月までの繰り越し。
結局いくら必要なのか?
ウチの会社の場合、資本金500万、従業員2人の
キャリアアップシステムはどこで登録するのか?
建設キャリアアップシステムのホームページから登録できます。ここをクリックでホームページを開きます。
事業所の登録と、技能者の登録をする必要があります。
キャリアアップシステムの登録方法
登録方法は2種類あります。
インターネット申請での登録と、書類の提出申請での登録です。
書類は取り寄せて、手書き、必要書類をまとめて窓口に送付します。
今回はインターネットで登録を行いました。
必要事項を入力、資料を添付して申請しましょう。
一時保存もできるので、資料が足りない場合は、その保存機能を利用して、保存後ログアウトできます。
必要書類を集めてから再度申請の続きを行いましょう。
申請後、内容に不備があればメールでお知らせが届きます。不備箇所の修正を行い、再申請をしましょう。
キャリアアップシステムを運用してみる
さっそくカードをピッとリーダーにタッチしても、NGとなります。
元請けに現場登録してもらう必要があります。
登録完了後、カードをピッとすれば就業履歴の登録ができるようになるので、NGとなる場合は元請けに確認しましょう。