2011年映画「もしドラ」
前田敦子さんが主演を務め、峰岸みなみさんも出演しています。
マネジメントの発明者であるドラッガーの著書「マネジメント」を元に
身近な野球部に置き換えて分かりやすく描いた映画です。
その映画の感想&レビューをログです。
目次
・概要
万年、予選1回戦負けの程久保高校野球部
その野球部マネージャーは心臓の病の為、入院中。そのマネージャーの親友である川島みなみが代理マネージャーとして野球部に入部。
その気になれば甲子園に行けるチームだと入院中の宮田から、野球部の話しを聞く。
入部時の挨拶で「この野球部を甲子園に連れて行きたい」といきなり宣言。
部員、監督にはその気は無し。
体を鍛えるため、仲間を作るため高校時代の思い出作りのため。
しかし、入院中の宮田の想いを知っているみなみは引かない。
そこからマネージャーの仕事を勉強するために手にしたのがドラッガーの「マネジメント」の本である。
野球部に本の内容を実践し、甲子園目指してマネジメントしていく
マネジメントと聞くと難しいと感じるが高校野球という身近な組織に当てはめることでマネジメントの概要が理解できる映画となっている。
・マネジメントのイロハ
野球部に当てはめたマネジメントのイロハまとめ
・マネージャーの資質
マネージャーにできないといけないことは、
そのほとんどが教わらなくても学ぶことができる。
しかし、学ぶことのできない資質、
始めから身につけていなければならない資質が1つだけある。
才能では無い。真摯さである。
真摯とは、まじめで、ひたむきな様子のことである。
・起業の目的と定義は顧客によって定義される
高校野球にとっての顧客とは、
高校野球にかかわる人
保護者、学校、連盟、野球部員
・営利目的ではない組織にもマネジメントは当てはまる
高校野球をマネジメントしても良い
まずは目的と定義を考える。
お金が目的ではないのにやる理由は何だろうか?
⇒好きだから。
分かりきった答えが正しいことはほとんどない
では、なにが好きで、なぜ集まるのか?
高校野球の顧客が求めるものを考る。
⇒それは感動を味わいたいからだ。
高校野球の定義=感動
高校野球の最高の感動は甲子園にあり
野球部のするべきことは甲子園へ行き
感動を与えること
・マーケティング(市場調査)
みんなが部に思っていること
部の内情を調べる
誰が何を思って、どう行動しているのかがわかれば
甲子園へ行くという目標に向かうための課題が見えてくる。
・イノベーション(革新)
組織の外にもたらす変化と影響
古い常識を打ち崩し、新しい野球を
創造することで常識を変える
古いもの、死につつあるもの、
陳腐化したものは、計画的かつ体系的に捨てていく
映画の中で野球部が捨てたものは
バント攻撃とボール投法の2つ
どちらもリスクが大きい
・専門家にはマネージャーが必要である
彼らは理解してもらってこそ
初めて有効な存在となる
こちらは、映画では監督のことを指した
監督の知識が必要なことを話し、その気にさせた。
・自分の人生もマネジメント
どんな組織にもマネジメントは当てはまる
ということなので、
自分の人生もマネジメントできないかを考えてみた。
野球部と人生のマネジメントについて、以下の表にまとめてみた
野球部 | 人生 | |
---|---|---|
目的 | 好きだから | 豊かにしたいから |
顧客 | 野球部関係者 | 家族 |
定義 | 感動 | 楽しむ |
マーケティング | 部内調査 目標を甲子園へ | 未来設計 |
イノベーション | バント ボール投球 | 会社通勤 |
・まとめ
映画では、結果が大事か過程が大事か
というところまで描かれている。
結果が出るまでに失敗したり、
中断した場合、それまでの過程が大事になってくる。
過程を見直し、次に活かして修正する
ダメなところがなくなれば、結果が出る
人生やり直しは効かないが
やりたいことに対してのチャレンジ、修正はいくらでもできる。
そういったものを努力というのだろう。
「継続は力なり」 「為せば成る」
昔から言われている人生の教訓となる言葉だ。
人生豊かにするために 自分をしっかりマネジメントしていきたい。